中国茶の基本的な飲み方と茶葉のまとめ
中国茶の飲み方の決まりは特にありませんが、基本的な飲み方を知っておくと、どの中国茶にも共通した楽しみ方ができるのでご紹介します。
1 中国茶の基本的な飲み方

中国茶の飲み方の決まりは特にありませんが、基本的な飲み方を知っておくと、どの中国茶にも共通した楽しみ方ができます。
1-1 中国茶の基本的な飲み方注意点
(洗茶)
表面に付いている汚れを洗うことを言います。
(温度管理)
最適な抽出をするためには中国茶器を活用すること。
(香り)
香りを楽しむためには少量づつ入れること。
【 誰でもカンタンにできる飲み方 】

1:蓋碗を使う
2:茶葉は5g程度
3:90~100℃の熱湯を注ぐ
4:約15秒蒸らす
1-2 代表的な中国茶
中国茶の「六大茶類」とは?!
・緑茶
・白茶
・黄茶
・青茶
・黒茶、
・紅茶
これに
・ジャスミン茶等の花茶
を加えて7種類とするのも一般的な分類方法です。
参考サイト:
https://www.ochaccha.com/七種類の中国茶/
2 中国茶の飲み方の実例

【 緑茶 黄茶 白茶 】の飲み方についてご紹介します。
2-1(緑茶:リュウチャ)について
中国茶は数千種あるという説もありその中でも緑茶は中国で最大の生産量を誇るお茶となります。基本的には無発酵ですが一部だけ発酵させている緑茶もあります。緑茶は中国で最もポピュラーで消費の80%を占めています。緑茶は日本語では(りょくちゃ)ですが、中国語では(リュウチャ)と読みます。
【緑茶:リュウチャの飲み方】
緑茶は一般的にぬるい目のお湯で急須を使わずコップ(蓋碗がオススメ)に入れて飲みます。日本の緑茶と違って色は薄いですが何度も飲めることが特徴です。
その場合の飲み方は簡単!
(1)コップ(蓋碗がオススメ)を用意する
(2)茶葉をいれる
(3)お湯をいれる
(4)コップの半分くらいまで飲んだらお湯を足す
(5)(4)の要領でさし湯をしながら飲む
茶葉をいれっぱなしにしても、渋くなることなく美味しく飲むことができるのが中国茶の良いところです。
【 緑茶の飲み方参考例 動画 】
https://www.youtube.com/watch?v=N8os0o3sQlw
2-2 (白茶:パイチャ)について
白茶(パイチャ)は中国の中で最も古い歴史のあるお茶です。2000年前以上から生産されていたそうです。白茶は口当たりが甘くて健康効果を期待できることから数千種類あります。その中でも代表的な白豪銀針(ハクゴウギンシン)をご紹介します。
白茶は少しだけ発酵させているため、“軽発酵茶”と呼ばれています。(発酵度5~10%)うぶ毛におおわれている様子が白銀の雪に似ていることから白茶(パイチャ)と呼ばれています。白茶(パイチャ)の茶葉は摘み取った後の自然な葉の形を残しているものが多く世界的にも珍しいお茶です。ヨーロッパでは白茶(パイチャ)のエキスを使った化粧品に人気が高まっています。
引用:https://www.amazon.co.jp/ref=nav_logo
【 白茶:パイチャの飲み方 】
白茶は質が高いのでどんな飲み方でも美味しく飲めますが、2番茶以降は渋みが残りますのでお湯の温度に気をつけるなど工夫が必要です。以下は一番茶の飲み方についてご紹介します。
基本的な白茶(パイチャ)の飲み方
1 先ずはコップにお湯を注ぎ温めておく
2 次に茶壺にもお湯を入れ温めてそのお湯を茶杯に入れて温める。
3 茶壺に茶葉を4g~5g入れて90℃位のお湯を200cc注ぎます。
4 茶壺の蓋をして5分間ほど蒸らす。
5 茶杯のお湯を捨てる。
6 茶葉から若葉の香りがしたら飲み頃です。
7 お茶を茶杯に移して均等になるようコップに注いで飲みます。
【 白茶・黄茶の飲み方参考例 動画 】
https://www.youtube.com/watch?v=DJZNbG3_d-Y
2-3 (黄茶:ファンチャについて)
黄茶は6大茶別の中でも曖昧なお茶です。
中国全土の中でも君山島だけで作られる限られたお茶で、生産量は中国茶全体の1割も無いごく少いお茶です。100g1万円を超えることも珍しくありません。白茶のような微発酵の状態から緑茶の製法に移り、途中で悶黄と呼ばれる手順が入ります。悶黄の際に、茶葉を再度発酵させて一風変った黄茶独特の風味に仕上がります。黄茶は何度飲んでも味を掴むことがなかなかできない不思議なお茶です。白茶のように甘く、緑茶のようなポピュラーで、まろやかな香りもあります。
引用:https://www.amazon.co.jp/ref=nav_logo (君山銀針)
【 黄茶:ファンチャの飲み方 】
君山銀針(黄茶)の楽しい飲み方をご紹介します。
ガラス製のロンググラスで飲むと茶葉の様子が観察できます。中国では高級緑茶の喫茶にはロンググラスが用いられます。君山銀針はロンググラスの中で、茎部分を下にして立ち上がり、まるで竹林で笹の葉が上下に舞うかの如く、ゆっくりと上下します。君山銀針のこのような動きには、芽と共に摘み取られる茎に秘密があります。茎の部分には、葉に水を送る師管と呼ばれる管が走っています。茶葉に湯が注がれると、この師管が急速に水分を吸収することから、茶葉が起きあがります。その後、茶葉全体が水分を吸収することで、底へと沈んでいきます。中国茶器については別の記事でもご紹介します。
3 中国茶の飲み方で相乗作用を出す茶葉の力

中国では茶葉の種類は3000種以上あります。中国茶とは、嗜好品のお茶というより、生薬・漢方・薬として飲まれている傾向があります。効果が期待できるとされているのは以下の通りです。
青茶 リラグゼーション・ダイエット・美容・消化を助ける・利尿効果・健胃・整腸・
緑茶 コレステロール値を下げる・血管を丈夫にする・色素沈着や夏バテを防ぐ
紅茶 動脈硬化を防止する・健胃・整腸・利尿効果
黒茶 ダイエット効果・血流改善・健胃・整腸・利尿効果
白茶 夏はほてりを抑える・冬は喉を潤す
黄茶 リフレッシュ効果・精神を落ち着かせる効果が高い
( 最後に )
中国茶の飲み方についてご紹介しました。中国茶にはカフェインが多く含まれているため飲み過ぎるとめまいや下痢の症状が出ます。プーアル茶(黒茶)は体内の力とカルシウムが結合して、尿路結石になる恐れもありますので飲み過ぎに注意しましょう。1日の摂取量は600~1000mlを目安にしてください。適量を毎日飲んで快適に過ごしましょう。